こんにちは、デザイナーのシゲです。
2023年も早いもので4月になろうとしています。今年は流行病もやっとひと段落?して、気持ちも新たに再スタートを切るといった方々もより一層多くなっていくのではないでしょうか?
新年度ということもあり、ご自身のWebサイトを見直しする機会もあるかと思います。
そこですでに3ヶ月すぎてしまいましたが、今回は今年のWebサイト制作の傾向をまとめてみましたので、ご自身のWebサイトに取り入れてみてはいかがでしょうか?
または取り入れないまでも参考程度に頭の隅にでも置いていただけると幸いです。
インデックス
インタラクティブなWebサイトデザインの潮流について
現代のWebサイトデザインでは、インタラクティブなデザインがますます注目を集めています。
ここ数年で、ウェブサイト上でのインタラクションの方法や、ユーザーとのコミュニケーション手段が大きく変化しています。
以下に最近の「インタラクティブなWebサイトデザインの潮流」を5点あげてみました。
1.マイクロインタラクション
ユーザーがウェブサイト上で特定のアクションを行った際に、小さなアニメーションやビジュアルエフェクトを表示することで、より優れたユーザーエクスペリエンスを提供することができます。
2.スクロールアニメーション
ウェブサイト上でスクロールをすると、画面上に動的なアニメーションが表示されることで、ユーザーに視覚的な興味を引きつけることができます。
3.ビデオコンテンツ
ビデオをウェブサイト上に埋め込むことで、視聴者に対してより深いコミュニケーションを提供することができます。
4.パララックススクロール
複数のレイヤーを持つウェブサイトの背景を、異なる速度でスクロールさせることで、奥行きのある3D効果を実現することができます。
5.マルチメディアコンテンツ
ウェブサイト上に音声やグラフィックス、動画などの多様なコンテンツを組み合わせることで、より豊かなコンテンツ体験を提供することができます。
これらの潮流は、ウェブサイトの訪問者がよりエンゲージメントを感じ、より多くの時間を費やすことを促すことができます。
しかし、デザイナーは常に、ウェブサイトの目的とユーザーのニーズに合わせて、適切なインタラクティブな要素を選択することが重要になってきます。
ミニマルなWebデザインの波
近年、ミニマルなWebデザインが人気となっています。ミニマルなデザインは、余分な装飾や情報を省き、シンプルで直感的なデザインに仕上げる手法です。
モノクロや白黒など、限定されたカラーパレットを使用し、文字や画像の配置にも余白を多く取ることが特徴的です。
ミニマルなデザインは、読みやすく、視覚的にもすっきりしているため、ユーザーにとって使いやすくなっています。
また、ページの読み込み時間を短縮し、モバイルデバイスでの閲覧にも適しているため、パフォーマンスの最適化にも役立ちますので、レスポンシブデザインにも適しているため、モバイルデバイスからの閲覧にも最適です。
これらの理由から、多くのWebサイトやアプリがミニマルなデザインに変更する傾向にあります。
エコフレンドリーなWebサイトのデザイン
エコフレンドリーなWebサイトのデザインは、環境に配慮したWebデザインの一種です。
エコフレンドリーなWebサイトデザインでは、以下のような取り組みが行われます。
エネルギー効率の向上
ウェブサイトが消費するエネルギーを削減するため、最適化された画像、適切なコーディング技術、効率的なサーバーなどを使用します。
例えば、画像の最適化やコンテンツの圧縮、キャッシュの活用などにより、ページの読み込み時間を短縮し、サーバーにかかる負荷を軽減することができます。また、照明や冷却装置などの電力消費も考慮して、サーバーの配置場所や稼働時間を最適化することで、エネルギーの無駄遣いを抑えることができます。このような取り組みにより、エコフレンドリーなWebサイトのデザインが実現され、環境に配慮した持続可能なWebサイトが作られることが期待されます。
カーボンニュートラル
カーボンニュートラルもエコフレンドリーなWebサイトのデザインに関係があります。
カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量を削減し、残りの排出量をカバーすることで、地球温暖化の影響を抑えることを目的とした取り組みのことです。Webサイトの場合、サーバーやデータセンターで使用される電力による二酸化炭素の排出量が大きく、その排出量を削減することが求められています。具体的には、再生可能エネルギーの活用やエネルギーの節約、そして二酸化炭素を吸収するプロジェクトへの投資などが取り組まれます。カーボンニュートラルなWebサイトのデザインは、環境に配慮した持続可能なWebサイトを作ることにつながります。
ペーパーレス
オンラインフォーム、デジタル署名、デジタルコンテンツなどを導入することで、紙の使用を削減します。
例えば、以前は紙で提供されていたパンフレットやカタログなどの資料が、Webサイト上で提供されることで紙の使用を削減することができます。また、オンラインでの契約や手続きも増えており、書類の印刷や郵送を省くことができます。
ペーパーレス化は、環境問題に配慮した取り組みの一つとして注目されており、ビジネスや個人においても普及が進んでいます。Webサイトのデザインにおいても、ペーパーレス化に配慮したデザインや機能の提供が求められるようになっています。
リサイクル可能
ウェブサイトのデザインに使用される素材や製品を、リサイクル可能な素材で選択します。
具体的には、Webサイトのデザインにおいては、リサイクル可能な素材を使用したパッケージングや広告などが求められるようになっています。また、Webサイト上で提供される商品やサービスのパッケージングや梱包材も、リサイクル可能な素材を使用することで、環境負荷を軽減することができます。
ただし、リサイクル可能な素材を使用することが、全ての環境問題を解決するわけではありません。素材の生産や輸送などにもエネルギーや資源が必要であり、環境への負荷が生じることがあります。したがって、環境負荷を低減するためには、リサイクル可能な素材の使用に加えて、素材の選択や使用量の最適化、再利用やリサイクルの促進などの取り組みが必要です。
環境に優しいコンテンツ
環境に関連する情報や取り組みを紹介する、環境に優しいコンテンツを掲載することで、環境問題に対する意識を高めることができます。
これらの取り組みを行うことで、ウェブサイトが環境に与える影響を最小限に抑えることができます。
Webサイトの多様性について
Webサイトの多様性には、様々な要素が含まれます。以下にそれぞれの要素について詳しく説明します。
目的やコンセプト
Webサイトは、ビジネスの宣伝や情報提供、コミュニケーションの場など、様々な目的があります。また、コンセプトやテーマによっても多様性があります。例えば、アートやデザインに特化したWebサイト、健康やフィットネスに関する情報を提供するWebサイトなどがあります。
デザイン
Webサイトのデザインにも多様性があります。色やフォント、レイアウトなどのデザイン要素を自由に組み合わせることで、独自のデザインを作り出すことができます。また、デザインによっては、特定のターゲット層に訴求することもできます。
コンテンツ
Webサイトのコンテンツにも多様性があります。文章や画像、動画、音声など、様々な形式のコンテンツを使用することができます。また、コンテンツの質や種類によっても多様性があります。
プラットフォーム
Webサイトは、パソコンやスマートフォンなど、様々なデバイスで閲覧されることを前提に作られます。しかし、それぞれのデバイスによって画面サイズや解像度、利用環境が異なるため、多様なプラットフォームに対応する必要があります。また、最近では、Webサイトをアプリケーションのように使うことができる「プログレッシブWebアプリ(PWA)」が注目を集めています。
ユーザビリティ
Webサイトのユーザビリティにも多様性があります。ユーザビリティとは、Webサイトの操作性や使いやすさのことを指し、多様なユーザーに配慮した設計が求められます。例えば、高齢者や障害者に配慮したバリアフリーなWebサイトが求められます。
以上が、Webサイトの多様性に関する概要です。
Webサイトを作成する際にはWebサイトを構成する要素やスタイル、目的などが多岐にわたっていることを指します。
例えば、一つのWebサイト内で複数の機能やコンテンツを提供するものや、特定の商品やサービスを紹介するために作られた単一のページのもの、ブログやニュースサイト、SNSのようなコミュニティサイトなど、目的や利用者に応じて多様な形態が存在します。
また、Webサイトを構成する要素として、テキストや画像、音声、動画、アニメーションなどがあります。これらを適切に組み合わせることで、視覚的に魅力的でわかりやすいWebサイトを作ることができます。
さらに、近年ではモバイル端末やタブレットなど、様々なデバイスでWebサイトが閲覧されることが多くなっており、レスポンシブデザインなどの技術によって、画面サイズや端末に合わせた最適な表示が可能になっています。
このように、Webサイトの多様性は、利用者のニーズや状況に合わせて柔軟に対応することが求められる時代になっていると言えます。
モバイルファーストのWebデザインについて
モバイルファースト(Webサイト)デザインは、従来のWebデザインのアプローチから逆転したものです。モバイルファーストは、Webサイトを最初にモバイル端末に最適化することから始め、その後デスクトップ向けに拡大していくというものです。つまり、Webサイトの設計や機能を、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスの画面に適合するように最適化することが重要なポイントになります。
モバイルファーストデザインの利点の1つは、スマートフォンやタブレットなどのデバイスでWebサイトを閲覧するユーザーが増えている現代において、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができる点です。また、検索エンジン最適化(SEO)の観点からも、モバイルファーストデザインが重要であると言われています。Googleは、2021年からモバイルファーストインデックスを採用しており、スマートフォンのユーザーエクスペリエンスがランキングに影響を与えるようになったため、モバイルファーストデザインがSEOに与える影響はより重要になっています。
また、モバイルファーストデザインは、パフォーマンスの向上にも役立ちます。スマートフォンなどのモバイルデバイスは、通常、処理能力が低く、インターネット接続速度が遅いため、ページの読み込み時間が遅くなることがあります。モバイルファーストデザインを採用することで、ページ読み込み時間の短縮、レスポンシブなデザイン、およびより軽量の画像、CSS、JavaScriptなどのコンテンツを提供することができます。
モバイルファーストデザインは、Webサイトが最も効果的にデバイスに適合するようにするための一つのアプローチです。そのため、Webサイトをモバイルファーストデザインで構築することは、ユーザーエクスペリエンスの向上、SEOの改善、およびパフォーマンスの向上につながる可能性があります。
まとめ
以上、上記のように近年のWebサイトの傾向と大きく異なってはいませんが、目的やコンセプトによってより細分化され多様性を意識したWebサイトの制作が必要になっている傾向です。
全てのWebサイトに上記の全部が必要という訳ではないので、必要と感じたものを取り入れたWebサイトを制作してみてはいかがでしょうか?