こんにちは、なかちです。
今回こそ仕事に関係…せめてインターネットに関係することを書こうと思います(ハードル下げ)。
旅に出たい
さて、皆さまはもうそろそろ年末のご旅行の予定はお決まりでしょうか?
わたしは何ひとつ考えずボケーッとしています。
海外旅行がわりと好きなのですが、飛行機や時差ボケのことを考えるだけで気が重いです。
なので国内の温泉にでも行きたい気分です。
ぶっちゃけ可能なら正月にハワイとか行ってみたいんですが、正月のハワイの値段を見て頭の血管が切れそうになったので大いなる負け惜しみでもあるのですが…
こんなローテンションなのに何ですが、今回は以前の旅行で実際にものすごく助けられた経験を基に、海外での電車・バス・タクシー・自転車・徒歩移動に役立つアプリをご紹介したいと思います。
その名も…Citymapper。
最初は『海外旅行に役立つアプリ○選!』とかで書こうと思ったのですが、このアプリのことを考えているうちに「この子のことはまとめの一部ではなくガチなテーマとして紹介しなければ…」という使命感に駆られたので今回は1つだけのご紹介です。
Citymapper(シティマッパー)とは?
2011年にロンドンで生まれた交通系のスマートフォンアプリで、現在は対応都市を広げ、世界中で30近い場所で使用することが出来ます。
ヨーロッパではパリ、ベルリン、ブリュッセル、ローマ、バルセロナなど。
北米ではニューヨーク、ボストン、トロントなど。
アジアでも香港、シンガポールなどで使用できます。
なんと東京版もありますが、現状機能の少ないベータ版での公開となっています。
用途は至ってシンプルで、出発点と到着点を指定するとルートを示してくれる、というもの。
しかし、その提示される選択肢の柔軟さがこのアプリの魅力です。
日本でポピュラーな乗換案内サービスは、駅から駅への移動のためにいくつかの選択肢が示されるものが多いかと思います。
Googleマップでも移動経路を検索することは可能ですが、初めに「車か、電車か、徒歩か」を選ばなくてはなりません。
Citymapperのすごいところは、場所を入力すると、オープンデータ(※後述)を活用し、電車・バス・徒歩を組み合わせた、その時点で速く楽な移動手段を何パターンも提示してくれるところです。
もちろん「電車のみ」「バスのみ」「徒歩のみ」といったパターンも選ぶことができ、更には自転車に乗った場合のルートとカロリー、タクシーを拾った場合の時間と料金(配車アプリとの連携あり)、極めつけは『雨避けルート』まで提示してくれるという、痒い所に手が届き過ぎる交通アプリなのです!
早速使ってみましょう
まずはアプリをダウンロードします。
iOSとAndroid両方で使えますよ。スマホだけでなくタブレットでもOK。
アプリを立ち上げます。しかし…!?
アプリを立ち上げると、東京ベータ版が初めに表示されるかもしれません。
先に申し上げた通り、東京ベータ版は今のところ機能がとても少ないのです。
例えば越谷駅から六本木まで行こうとすると、以下のような結果が表示されます。
『まず、越谷駅から千代田線北綾瀬駅まで歩きます』などという結果が表示されます。
正直とても使えたものではありません…
現状、東京メトロの乗換案内としてしか使用出来ません。
その理由などはとりあえず後回しにして、このアプリの機能を存分に発揮出来る街、アプリの出身地であるロンドンに行ってみることとしましょう。
東京からロンドンに切り替える
東京ベータ版から世界各国バージョンへ切り替えるのは以下のような手順を踏みます。
↓
↓
ルートを検索してみよう
さて、ようやくこのアプリの実力を発揮できる街にやってきました。
検索のトップはこんな感じです。
ここから出発地と目的地を検索しましょう。
わたしはロックが好きで、過去にはロンドンでロック巡りをしたこともあります。画像は思い出の一部です。
今回は例として、
ビートルズのジャケットで有名なアビー・ロードの横断歩道のすぐ近くにあるアビー・ロード・スタジオ
から、
イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド『ピンク・フロイド』のアルバムのジャケットで有名なバタシー発電所
までのルートを検索してみることにします。
出発地と目的地を入力します。
駅名・お店の名前・観光地の名前などで検索してみましょう。
ロンドン版の場合はもちろん英語で入力しないといけませんが、最初の数文字を入力すると候補が出てくるのでそれほど難しくはありません。
GOボタンをタップしてみましょう。以下のような画面が表示されます。長くてすいません!
見てください、この超優秀な秘書感!
ある程度距離のある場所どうしということもあり、かなりたくさんの選択肢が提示されました。
徒歩、自転車、タクシー、おすすめ、自転車+地下鉄、バスのみ、電車のみ、雨避け…以上からお好みで選べるルートが多数あります。
その時の気分や懐具合に合った移動手段を選びましょう。
例えばロンドンの場合、地下鉄よりもバスのみを使った方が安い(トリビア)ので、節約したい時はバスのみの選択肢から選ぶと良いでしょう。
地下鉄は路線や時間帯によっては自転車を持ち込めるところもあるようですので、自転車を持っている場合は自転車+地下鉄を選んでみるのも一興。
また、ロンドンはレンタサイクルがそこかしこにありますので、それを利用するという手もあります。
しかし、時間や料金のバランスを見るとやはり「おすすめ」の中から選ぶのが手っ取り早いようです。
おすすめの一番上の選択肢を見てみましょう。長くてすいません!
地図の下には詳細なルート情報が表示されています。地下鉄のベスト車両や出口の番号まで教えてくれるなんてニクイヤツです。
それぞれの項目は地図と連動していますので、迷った場合は項目部分をタップすれば地図上での位置を教えてくれます。
何故東京版は不完全なのか?
さて、これまでのこのテンションで少しでもこのアプリの優秀さを伝えられていたら嬉しいのですが、やはりどうしても思いますよね
「日本で使えないんじゃ意味ないじゃん……」
確かにそこは残念な状況ではあるかとは思います。
何故現状、東京メトロのデータしか適用されていないのでしょうか?
Citymapperは各交通会社から提供される『オープンデータ』というものを活用し、柔軟な交通情報をリアルタイムで利用者に提示する機能を実現しているようなのですが、今のところ東京近郊の公共交通機関でこのオープンデータを公表しているのが東京メトロだけだからなのです。
オープンデータとは、公共性の高いデータに対してアクセスするためのAPIなどを公開し、ネットワーク経由での利用を可能にする、データ版の公共基盤。
参考 鉄道やバスの運行情報をオープンデータ化、鉄道会社などが研究会を発足
では今後、Citymapperが東京で本来のポテンシャルを発揮出来る日は来るのでしょうか?
まだ先のことはわかりませんが、上記記事にもあるように、2年ほど前に首都圏の鉄道やバス会社などが中心となって『公共交通オープンデータ協議会』なるものが設立されており、オープンデータ活用の動きは今後活発になっていくのではないか?と予想することができます。
東京メトロは他社に先駆けてオープンデータの提供を開始し、昨年には創立10周年を記念してオープンデータ活用コンテストを実施しています。
実はCitymapperもこのコンテストで特別賞を受賞しているのです。
上記参考記事では、このように書かれています。
ロンドンのオープンデータ公開のきっかけは、ロンドンオリンピック対応のためだったという。
5年後にオリンピックを控えている日本にとって、これは重要な前例と言えるでしょう。
Citymapperのように世界中で利用されているアプリを、東京でも同じように使うことが出来る…こういうことも、世界中から訪れるであろう人々にとってはある意味おもてなしとなるのではないか、と思います。
また少し話は逸れますが、以前ロンドン在住の友人から「ロンドンオリンピックを境に公共の無線LANが増えた」という話を聞いたことがあります。
そっちもかなり期待したい事案ではあります。
まとめ
以上、超便利アプリのご紹介を、無理して社会派っぽい意見も混ぜてお送りいたしました。
「日本で使えないんじゃ意味ないじゃん……」
なんて言わないで、とりあえずDLしてみてください。
そして海外旅行に行くことがあったら思い出してください。
わたしもロンドンでしか使ったことはありませんが、見知らぬ都会の交通網ってものすごくわかりにくい(ロンドンの場合特にバスが謎)ので、重宝すること間違いなしです!
あっ、もちろん利用にはインターネットの出来る環境が必要です。
海外旅行に行く場合はSIMフリーのスマホを持っていくか、その国に対応したポケットWi-Fiをレンタルしてください。
おまけ
この記事を書くためにアプリを弄っていたら、ふとこんな項目が出てくることがありました。
なんやこれ…と思ってタップしてみたら、これです。
カウントダウンが始まり…
と、飛んだーっ!!
…。
…え、誰…?(困惑)
この人が誰なのかいまだにわからないし(開発者)?このアプリで一番動くのがこれのアニメーションだったりして本当に何なのムダ過ぎでしょって感じなんですが、遊び心に溢れ過ぎている感は全然キライじゃありません。すきです。
(カタパルト=射出機)
ちなみにこんなのもありました。
ド、ド○えもーんッッ!!
意外と地味だったな!(アニメーションなし)
(おわり)