こんにちは、2回目の投稿になります。マーヤです。
私は伝助でアシスタントディレクターになる前、WEBデザイナーとして仕事をしておりました。
いろいろなページやバナー制作に関わらせていただきましたが、 制作の中で一番時間がかかったのが画像やイラストなどの素材選びでした。
いくつか素材提供サイトをブックマークしていても、クライアントからの要望に沿うものが必ずしもそれらのサイトから見つかるとは限りません。 そこで素材サイトをいくつか巡ってやっと見つけた!と思った次の瞬間ぶち当たる壁が、 今回の主題「著作権表示」です。
著作権表示とは?
著作権表示というのは、自分の作品や他の方が制作した作品に「この制作物はこの人が作りました。」と表示することです。 この表示がないと、公共の場で作品を公開した際に問題になることが多い大変重要なものです。
音楽やテキスト、さまざまな制作物に著作権表示が必要になりますが、今回は画像素材に的を絞って書いていきます。
著作権表示は素材の用途によって変化する!
素材を使用するにあたって、どのような用途で使用するかによって著作権表示が必要か、そうでないかが分かれます。
一般的に画像素材を使用するシーンは主に以下のような用途が考えられます。
- ◆ 私的利用
- 画像を自分のPCの壁紙にするなど、個人的な使用については著作権表示の必要がないものがほとんどです。
ただし、個人でブログなどを運営していて、ブログのデザインとして写真やイラスト素材を使用したりする場合は著作権表示が必要な場合があるので注意が必要です。 - ◆ 商用利用
- 販売物や企業のパンフレットなどに画像素材を使用する場合には、著作権表示が必要になることが多くなります。WEB制作の際に画像素材などを探しているとよく「商用フリー」といった表記をみかけると思いますが、あれは「この素材は無料で商用利用できますよ」という意味で取り扱っているものが多く、著作権を放棄しているわけではありません。商用フリーの素材でも、ダウンロードする際は著作権表示が必要かどうかを別途で確認する必要があります。
特に問題になりやすいのは、「商用利用」の場合です。 素敵なパンフレットやCMを作っても、それら制作物に使用されている素材をひとつでも使用ルールを守らなければ、 まず世に出ることはありません。出たとしても大問題になってしまいます。
著作権表示なしで商用利用OKな画像を使いたい!
WEB制作の現場では商用利用として他人の著作物を利用する場合、著作権表示は難しいものだと思います。
例えばWEBサイトの背景素材に使用したい画像に著作権表示が必要だった場合、WEBサイト内に運営元とは関係のない方のお名前を表示しなくてはならないので可能な限り表示せずに使用したいところです。
じゃあ「商用利用で著作権表示なし」の画像素材を調べればいいじゃない!と検索をかけると、「著作権フリー」「クレジット表記不要」と書かれたさまざまな素材提供サイトがヒットします。そこでこれだ!という一枚が見つかれば幸せになれます。
求める(著作権)フリー素材が日本にはなかったら・・・
ですがこんなときもあります。
「ブログデザインにつかえる無料でクレジットなしの画像いろいろみたけど、どうもピンとこないなぁ・・・」
「あ!キレイなの見つけた!!でも有料!しかも高い!!無料がいい!!もうだめだ!!」
「あきらめないで!海外にも素材サイトがあるわ!!」
「日本語しかわからない!!!終わった・・・・」
ほしい素材が日本語サイトじゃみつからない・・・でも日本語以外はわからない・・・。
とりあえずFreeって書いてある画像をダウンロードしてみたら全然関係ないソフトウェアがダウンロードされてしまった・・・。
こんな経験ありませんか?私はたくさんありました・・・。
そんなときに英語を読まなくても使っていいのかいけないのかアイコンでわかる場合があります。
今回はそんな著作権表記に関するアイコンをいくつか紹介します。
著作権表示に関するアイコン
今回ご紹介するアイコンは、クリエイティブコモンズという著作権に関するライセンスを発行している組織が提供しているものです。
ここでご紹介するものがすべてではないのですが、素材を選ぶ際の手助けになれば幸いです。
表示
これは著作権表示を行ってくださいという意味です。
制作者の名前やコピーライト(©DENSUKE CO.,Ltdなど)や関連サイトへのリンクなどがふくまれます。
著作権表示を行わずに素材を使用したい場合、このアイコンが表示されている場合は残念ながら使用は諦めるしかありません。
改変禁止
使用したい制作物に手を加えてはいけませんという意味です。
拡大・縮小をしたり、一部を切り抜く(トリミング)も改変に当たります。
非営利
こちらは、非営利目的の場合にのみ使用を許可されているという意味です。
この表示のある制作物を使用したグッズや印刷物・WEB素材などを販売したりすることが禁じられています。
パブリックドメイン
こちらはクリエイティブコモンズが発行しているライセンスではありませんが、著作権が消滅したものに表示される表記のひとつです。
このアイコンが表示されていたら、基本的に著作権表示の必要なく使用することができます。加工も自由です。
おわりに
著作権は普段なかなか意識されにくい分野ですが、素材を探す際に少しでも知識があると「やっと見つけた!でも使えない・・・」という悲劇が減るかもしれません。